読者の皆さんは、満州事変の首謀者である石原莞爾がなぜA級戦犯を免れたか知っているだろうか。 私は知らなかった。 東条英機と仲が悪かった石原が東条の戦争に反対したからではないか、ぐらいにしか考えていなかった。 ところが、石原莞爾がA級戦犯を免れた理由が、なんとひとまちがいだったからだというのだ。 読売新聞に「時代の証言者」という連載記事がある。 この二週間ほどは、実証史学者の秦郁彦氏のことが書かれている。 きょう4月3日の読売新聞で、その秦郁彦氏の証言が教えてくれた。 東京裁判が開かれる前の検事団によるA級被告を選定する席で、経済人の石原広一郎を石原莞爾と勘違いしていた事が判明した。慌てた検事団が入院中の石原莞爾に面接したが、すでに石原はその時「重態」のため調書が作れず、被告リストから外された、というのが実情だったというのだ。 驚くべき証言である。 因みに秦郁彦氏は、3月28日付の読売新聞の
![ひとまちがいでA級戦犯を免れた石原莞爾](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1a30e970728e1e8a89e269d9e8d026558d17fe13/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fkenpo9.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F01%2Fe9262e4258fd3fc24c5de455bafeba0a.jpg)