首都圏の公共交通機関で20日、賃上げを求める運転士らのストライキがあり、始発から鉄道やバスの運休が相次いだ。東京都中野区の関東バスでは10年ぶりとなる24時間ストに突入。横浜市の相模鉄道、相鉄バスでも早朝の通勤客らに影響が出た。雨が降る中、足止めをくった利用客からは不満の声が上がった。 関東バス労働組合(組合員844人)は、春闘の労使交渉で賃上げを求めたが会社側と妥結できず、午前5時20分の始発から24時間ストに入った。同社によると、ストが続けば都内の中野区や杉並区、武蔵野市を中心に9273本が運休となり、15万人に影響が出る見通し。24時間ストは2004年3月以来という。 午前10時前。JR三鷹駅のタクシー乗り場に、傘をさした50人近い行列ができた。バス停には「24時間ストライキ決行」と紙がはられ、警備会社の男性が利用者にスト決行の状況を説明していた。八王子市の会社員男性(38)は「迷惑