コスモ石油千葉製油所は2日、東日本大震災で発生した同製油所の火災の原因について、地震の揺れでタンクを支える支柱が壊れ、タンク本体が倒壊、近くの液化石油ガス(LPG)の配管を破断したため火災につながったなどとする調査結果をまとめ、公表した。 同社の事故調査委員会の調べによると、3月11日の震災当時、タンクの一つが点検中で、内部の空気を抜くため、LPGより重い水で満たされており、タンクの支柱には普段の倍以上の負荷がかかっていた。 午後2時46分の本震による震度5弱の揺れで、このタンクの支柱を補強する10カ所の筋交いが破断。約30分後の震度4の余震で、支柱も折れてタンク本体が落下、周辺の配管も破損し、LPGが流出したという。 敷地内の地震計の記録によると、揺れの強さはタンクの設計に求められる耐震基準を下回っていたが、水の重みと揺れにタンクの支柱が耐えきれなかったとみられる。また、LPG漏えいを防