大阪市立大学は10月31日、カネカと共同で、「還元型コエンザイムQ10(還元型CoQ10)」に、原因不明の疲労や倦怠感などの症状が長期に続く「慢性疲労症候群」患者に対して一部症状の改善効果があることをデータを取って検証したと発表した。 成果は、大阪市立大 医学研究科の渡辺恭良特任教授(理化学研究所分子イメージング科学研究センター センター長兼務)を中心とする疲労研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、11月8日~11日にスペイン・セビリアにて開催される「第7回国際コエンザイムQ10学会」で報告される予定だ。 なお慢性疲労症候群とは、ある日突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強度の疲労感と共に微熱、頭痛、脱力感や、思考力の障害、抑うつなどの症状が長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなるという疾患だ。現在、有効な治療方法が見つかっていない。 今回の試験は、慢性疲労症候