新作の舞台あいさつに立つ片渕須直監督(右端)とのんさん(右から4人目)ら声の出演者=東京都新宿区で2019年12月21日、牧野宏美撮影 所属事務所からの独立騒動で事実上、テレビの地上波から追放状態に陥っていた女優のん(26)。ここにきて〝完全復活〟の兆しがみえてきた。 のんといえば、旧芸名の「能年玲奈」として出演したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年度上半期放送)で大ブレーク。ところが、2年後に所属していた大手プロとの〝奴隷契約〟が発端で、独立騒動が勃発した。16年7月、事務所との契約が終了するのを機に、曲折を経て芸名を「のん」に改めた。 大ヒットしたアニメ映画「この世界の片隅に」(16年11月公開)で主人公の声を演じ好評を博したものの、今に至るまで地上波のドラマに出演することはない。民放局のドラマ関係者が明かす。 「大手プロの威光を恐れたか、テレビ局ではほとんど彼女を起用しな