タグ

ブックマーク / d.hatena.ne.jp/m-abo (8)

  • 「僕の性」を「男性性」から取り戻すために。 - さかさまつげ

    だいぶ前にTBいただいたid:troubleさんのイノセンスへの憧憬/「ぼくがおんなのこになりたいわけ」についてを読んで今さら感想。 自分と似たような体験をし、似たような感情を抱くひとはやっぱりいるんだなあと思いつつ、決定的に違うと見える点もあって、いろいろ興味深く読みました。troubleさんのエントリでも引用されてる、 単純な話、「男」は「傷つける性」かもしれんけど、おれが「男」である必要はない、と考えたらどう?と僕は思って、そのままなんとなくラクになったのだった。「男の子」とフェミニズムについていろいろよくわからないこと。という文の中で、自分が「なんとなく」と書いてしまった一事がずっと引っかかっていたのだけれど、troubleさんの文章に感じる「違い」について考えるうちに、「なんとなく」がも少し具体的に言葉になってきた気がするので、そのへんを。「男性性を嫌悪している」くせに「自らの中

    Paris713
    Paris713 2010/08/21
  • 「やおいと表象暴力」をめぐってつらつらと。 - さかさまつげ

    いきなり引用ですいません。「部落問題文芸」にあらわれる女性たちは、判で押したように、その美貌を強調されるのだ。(略)彼女たちはみな悪徳から程遠く、わずかに陰気な影をとどめるものの基的にはひたすら善良な性格と、またしばしば明治の「新時代」にふさわしい知性とが、その美貌をいっそう引き立てる。(略)現実の被差別階層中にも、裕福な一家が皆無であったわけではない。人目を惹く美女たちもまた、ままありえたことだろう。だが、そうした事実が現実に存在することと、同時代の作家たちが、それを好んでしかも誇張して書きたがることとは、質的に次元を異にしていよう。問題は、被差別階層の〈異質性〉を、執拗なまでに等質な「章」(しるし)を介して表象することにある。この点、ありようの「観念性」について、「どうせ被差別部落民は〈人外〉なのだから、途方もない金持ちにしようが、また、娘は京人形のような美人、男は『平家蟹』のよう

    Paris713
    Paris713 2010/05/12
  • 罵倒語としての「ホモソーシャル」 - さかさまつげ

    「これが日のホモソーシャル」と題したエッセイ(「群像」5月号)で松浦理英子が、「SPA!」'06年1/24号に掲載された福田和也・坪内祐三の対談であからさまになったご両人の「ホモソーシャル性」を徹底的にやっつけている。 この対談、僕は読んでいないのだけれど、松浦が引用してみせる箇所、たとえば「福田 でも、映画って男同士の方が面白いんだよね。/坪内 そうなんだよ。男2人で映画見に行くのって面白いんだよ、その後の会話とか」だの、某氏が「タイに若い男の子を買いにいってるらしい」だの、?あの人は「ダンナ」がいるから「普通の女の人じゃないかね」?といった断片を読むだに、推して知るべし、という言葉がしっくりくる。ご両人が一見同性愛を擁護するかのような物言いをしてみせつつ、実態は文化水準の低い閉鎖的な共同体でマジョリティに属する者たちが寄り集まって、別のグループの人々について「あいつ、ホモなんだぞ」「

    Paris713
    Paris713 2008/08/04
  • 「詩と批評」の雑誌でやおい妄想を語ったっていいじゃないの。 - さかさまつげ

    斉藤環氏とともに聞き手となった金田淳子氏が、『ジョジョの奇妙な冒険』をめぐる自分のやおい妄想を原典の作者に向かって熱弁したことが各所で叩かれていたらしい、「ユリイカ」臨時増刊の荒木飛呂彦インタビューを読んだ。このインタビューの感想をネットでいくつか斜め読みした範囲では、金田氏のやおい妄想そのものの妥当性について触れているというよりは、もっぱら、やおい妄想を公然と語ることのイタさ、およびそれを原作者へのインタビューの場でやっちゃったことへの嫌悪感や反感が語られていたように思う(逆に、数少ない擁護派には、妄想の内容を評価する言葉もあった)。〈なお、はじめに告白しておくと、僕は『ジョジョ』の読者ではない。読んでいたのは連載初期の2年くらいでしかない。なので、金田氏の語る妄想の中身にはいっさいふれることができない、ということを、お断りしておきます。〉腐女子が自分の妄想をおおっぴらに垂れ流すことは、

    Paris713
    Paris713 2007/12/19
  • ヘテロ男子がおびえるとき・追記 - さかさまつげ

    ■[ジェンダー/セクシャリティ]ヘテロ男子がおびえるとき・追記 いっこ手前のエントリに、id:syujisumeragiさんからTBをいただいた。で、それを読んでまた思い出してきたことなど……。 「結局それは相手との関係次第」とsyujisumeragiさんが言われるのは、そのとおりだと思いました。ただ僕のこのケースに関しては当てはまりにくいかも。前回のエントリでは説明不足だったんだけれども、僕とその質問してきた男の間には、当時、さして関係らしい関係がなかったので(笑)。タメ口は利くけど挨拶程度、な感じ。無意識にしろ、精神的マウンティングを仕掛けあうよな緊張感なんて、なかった(……と思ってたのはおれだけで実は、ということもあり得なくはないけど……それはそれで、ある種、萌えなシチュですな)。 思い出したこと、というのは、直球でセクシャリティを問いただしてくる前に、くだんの御仁が冗談半分に言っ

    Paris713
    Paris713 2007/01/04
  • 男のフェミニズムの手前で逡巡する、「傷つける性」論 - さかさまつげ

    以前のエントリ「「男の子」とフェミニズムについていろいろよくわからないこと。」http://d.hatena.ne.jp/m-abo/20060717/1153118425 で何気なく「傷つける性」という言葉を、引用したArtifact@ハテナ系の元記事経由で使ってしまったのだけれど、そもそも「傷つける性」という言葉、初出はササキバラ・ゴウ氏の評論「傷つける性 団塊の世代からおたく世代へ」である…とはてなのキーワード解説に書いてあった。『新現実vol.2』に掲載されているこの1文、は買っていたものの、すみません、文字が小さくて読んでませんでしたよ……。だって9Qくらいなんだもん……。 で、読んでみたのですが、上記のエントリで自分が使ってた意味とササキバラ氏の意味づけはだいぶ違っていて、少々焦った次第。とりあえずその違いをかんたんに言ってしまうと、僕は「傷つける性」と書く時の「性」を、セク

    Paris713
    Paris713 2007/01/03
  • 「男の子」とフェミニズムについていろいろよくわからないこと。 - さかさまつげ

    「深夜のシマBlog」の『バックラッシュ!』非難を読んでいるうちにふと連想したのは、まるで無関係っちゃ無関係なのだけれど、フェミニズムが(ある種の)男の子たちを抑圧した、という前提で書かれているとおぼしき更科修一郎氏のこの文章だった。70年代後半の乙女ちっく少女漫画が「少女幻想」という抑圧から、フェミニズムによって少女たちが解放されていく以前の表現、抑圧下で生まれた表現であるが故に、フェミニズムによって抑圧された男の子たちのための物語として機能したのだ。つまり、この時代の少女漫画が発見した少女の自意識と身体性に対する不安が、現代を生きる美少女ゲームユーザーな男の子の自意識と同期してしまったのだ。「『月姫』までの長い途─ぼくらのリアルと美少女ゲーム─」http://www.ann.hi-ho.ne.jp/cuteplus/ncp/coco01.html#004 そもそもこの文を読んだのはA

    Paris713
    Paris713 2006/10/03
  • 「負け戦」から始まる?腐女子論  - さかさまつげ

    やおい歴ン十年、筋金入りの腐女子であるところの闇さん(=仲村明子さん*1)が、ようやく『オタク女子研究』を読んだというので、電話でだらだら話した。やはりというか当然と言うか闇さんも批判的で、その趣旨そのものはネットで見かける批判と大差ないのだけれど(とはいえ、その言葉の直截さには闇さんならではのユーモアがあって、ぜひどこかに書いてもらいたいと思う)、なぜ(一部の)腐女子がこのを批判せずにはいられないか、その背景を、簡潔に説明してくれたのが僕にはとても印象的だったし、納得した。 ことはジェンダーにかかわる。僕が、知人のSF業界人の言を引き合いに出して、たとえばSFオタクが同様のを書かれたとしても、このに対して反応した腐女子ほど感情が先に立つとは思えない、と言ったところ、闇さんは「それはあなたやあなたの知り合いが男だからだよ」とあっさり答えたのだった。さらに続けて「女の人はジェン

    Paris713
    Paris713 2006/10/03
  • 1