リベラルな論調で知られる広東省の新聞「南方周末」は今年の新年特集として「中国の夢、憲政の夢」というタイトルの記事を出そうとしていた。「憲法に基づいて自由と民主を実現しよう」という内容だ。胡錦濤元総書記が2012年11月8日の第18回党大会で繰り返し主張した「政治体制改革」を習近平政権が実現するか否か、その決意のほどが試される記事であったといっていい。 ところがこの記事は中国共産党広東省委員会宣伝部によって掲載を禁止され、「こんにちの中国は民族復興の偉大な夢に最も近づいた」という中国共産党礼賛記事に置き換えられたのである。正月明けに初めてそのことを知った同紙の記者は、2013年1月3日の中国のツイッターに相当する微博(ウェイブォー、中国内で禁止された「ツイッター」に相当するサービス)で経緯を暴露。言論弾圧だという怒りをぶつけた。 すると、中国のネット空間はいきなり炎上。多くの網民(ネットユー
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