川崎の支援活動に見るサポーター、行政との理想的な関係 (1/2) 「Mind-1ニッポンプロジェクト」が成立するまで 東日本大震災により中断されていたJリーグが再開した4月23日、劇的な逆転勝利により、ベガルタ仙台が東北地方に復興の希望の光をともしたその試合前。等々力競技場に隣接するフロンパークでは、川崎フロンターレによる「牛タン義援金募金」が行われていた。これは、この日の対戦相手が被災地をホームタウンとする仙台であるということを踏まえ、そのご当地グルメを販売することで復興支援をしようと川崎によって行われたチャリティーイベントである。焼肉チェーン店「牛角」の特別協賛のもと、一皿500円の牛タン2000食が販売され、その売上である100万円全額が川崎からJリーグを通じて日本赤十字社に寄付されることとなった。 これまでも無類の“イベント力”を示してきた川崎らしさを漂わせる支援活動ではあったが