宅配業界はネット通販の普及による物量増加や、慢性的な人手不足により、労働者が過酷な働き方を強いられている印象が強い業界だ。ヤマト運輸を始め、佐川急便、日本郵便の大手三社では、ドライバーの待遇改善に取り組む「働き方改革」が進むが、そのしわ寄せも発生しているという。 宅配業界の特殊な業界構造を熟知する、物流コンサルタントの花房陵氏に、宅配業界の構造や問題点などについて、解説してもらった。 花房 陵(はなぶさ・りょう)/物流コンサルタント 慶應義塾大学経済学部を卒業し、経営・物流コンサルタントとして30年以上活躍。28業種(200社以上)という物流の現場経験をもとに、物流改善の総合アドバイザリー業務を担う。著書は『見える化で進める物流改善』、『戦略物流の基本とカラクリ』、『物流リスクマネジメント』など多数。Twitter 現在の宅配業界でまかり通っている「業務委託制」のカラクリ 宅配業界が抱える
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