街宣活動に使う車の排ガス規制を免れるため、車両の登録場所を偽ったとして、大阪府警は20日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元関西支部長で自称学習塾経営の増木重夫容疑者(58)と、妻の直美容疑者(53)=いずれも大阪府豊中市上新田2丁目=を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕し、発表した。府警によると、2人とも容疑を認めているという。 府警警備部によると、2人の逮捕容疑は、2005年12月、都市部の大気汚染緩和を目指す「自動車NOx・PM法」の規制対象から外れている福井県あわら市に虚偽の住民異動届を出し、同月と今年1月、車2台の使用拠点を同市と偽って運輸局に申請したというもの。実際には、車は規制地域の豊中市に置いていたとされる。重夫容疑者は昨年春ごろまで在特会関西支部長を務めていたという。