【エルサレム大治朋子】トルコ各地で続く大規模な反政権デモは6日目を迎えたが収束の兆しは見えず、5日未明、最大都市イスタンブール中心部タクシム広場には1万人近い市民が集まった。怒りの矛先は、政府による「報道統制」や、「自己規制」を繰り返してきたとされる地元メディアにも向けられている。今回、デモを拡大させた要因の一つは若者たちによる「ツイッター」などソーシャルネットワークの利用だったが、エルドアン首相は会見で、「うそが横行する場所といえばツイッターだ」などと厳しく批判。若者の反感を集めている。 タクシム広場にはデモで破壊されたテレビ局の車が放置されている。車体はペンキで落書きされ、地元記者によると、「政府の御用聞きメディア」などと記されている。 大規模デモが始まったのは5月31日だがテレビ局の大半は報道せず、市民の主な情報源はソーシャルメディアや海外メディアに限られた。31日夜、ネットで状