新たな万能細胞「STAP細胞」の英科学誌ネイチャー論文に不正があったとされる問題で、疑惑発覚後に記者会見していなかった理化学研究所の主要著者、笹井芳樹・発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長が近く、会見を開いて謝罪する。笹井氏は、理研の調査委員会に「過失とはいえ、責任は重大」と指摘されている。 【写真で見る】小保方氏会見、1月以来公式の場に 笹井氏は、胚性幹細胞(ES細胞)研究の第一人者。9日に会見した小保方(おぼかた)晴子氏が研究ユニットリーダーに就任した2013年以降、小保方氏のメンター(助言者)を務めた。STAP論文の発表直後、記者対象の「勉強会」で小保方氏の採用経緯などを説明し「CDBは目利きを徹底的にやる。失敗したらクビ」と話していた。 STAP論文の作成は「小保方氏との共同作業」(理研調査委)で進め、論理構成や文章、図表作成など幅広く指導した。このため調査委は