札幌市北区で相次いだカセットコンロ用ガスボンベの爆発事件で激発物破裂罪などに問われた同区、主婦名須川早苗被告(53)の裁判員裁判で、札幌地裁(田尻克已裁判長)は11日、懲役18年(求刑・懲役20年)の判決を言い渡した。 起訴状などによると、名須川被告は2014年1~4月、同区の道警官舎や札幌北署、量販店など計5か所でボンベを爆発させ、玄関の窓ガラスなどを壊したとされる。また、13年11~12月には、同区のコンビニ店で年賀はがき約1900枚を万引きしたとされる。 名須川被告は爆発事件について逮捕当初から一貫して関与を否定。直接証拠がない中で被告の犯人性の認定が争点になっていた。 これまでの公判で検察側は「万引きで札幌北署に摘発され、恨みを募らせた」と動機を説明。被告宅から、犯行で使われたボンベの種類が書かれたメモや書きかけの犯行声明文などが押収されたとして、「記載内容は犯人しか知り得ない情報