(前回「政府の無策に沈むオタクビル「動漫城」/でも日本アニメ人気は健在」から読む) 上海のオタクビル「動漫城」は、国営メディアの肝いりでオープンしたものの、聞くと見るとでは大違いの寂れ方だった。ちょうどいま、杭州で中国最大のアニメ展覧会「第4回中国国際動漫節」(4月28日~5月3日)が開かれているが、今回はこの国の動漫(アニメ・マンガ関連)産業の発展にとってネックと思われる規制の問題について、ビジネスの現場から考えてみたい。 現場の話をしてくれたのは、前回もご登場いただいたフィギュアや模型の企画・開発・製造を行うアルター上海の清水孝義さん(29)。「動漫城」に『HOBBYSTOCK-SHANGHAI』というフィギュア専門店を置く、唯一の日本人関係者である。彼は日々接している若い中国人客について何を感じ、この国の動漫ビジネスの現状や将来をどのように考えているのだろう。 アルター上海は、香港、