黒沢清監督の最新作『散歩する侵略者』が5月17日に開幕する第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されることが決定した。 劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化した同作は、数日間の行方不明の後、夫が“侵略者”に乗っ取られて帰ってくるという大胆な設定をもとに変化していく日常を描いた物語。黒沢監督は2008年に『トウキョウソナタ』で「ある視点」部門審査員賞受賞を、そして2015年にも『岸辺の旅』で「ある視点」部門監督賞受賞を受賞するなど「ある視点」部門で過去2回の受賞経験を持つ。キャストには長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己らが名を連ねる。 黒沢監督は「たぶんこの映画は、他の何にも似ていないから選ばれたのでしょう。スタッフ、キャスト全員の力が合わさって、初めて強烈な個性が生み出されます。その代表としてカンヌに行きます。みんな、ありがとう」と感謝をコメント