北海道帯広の大地に、IT技術を駆使したアプリの開発を手がける熱いベンチャー起業家がいる。元農林水産省の研究員が3年前に立ち上げた農業情報設計社は、現在、トラクター運転支援アプリ「AgriBus-NAVI(アグリバスナビ)」でグローバルでのシェアを伸ばしている。会社を立ち上げたきっかけは?農業支援に情熱を傾ける原動力は?都内で創業者に話を聞いた。 ■大規模農業が広まる帯広で、先進的な農家からフィードバックをもらう 農業情報設計社は2014年4月に設立された。農家に向けて農作業を支援するシステムを提供し、企業に対しては農業機械の情報化・自動化(ロボット化)に関する知見の提供などをおこなっている。創業者の濱田安之氏がCEO(最高経営責任者)を務める、わずか5名(うちパート1名)のベンチャー企業だ。 帯広で起業した理由について、濱田氏は「こちらの農家は規模が欧米並みに大きく、考え方も先進的。新しい