自転車と歩行者の接触事故が増えており、メディアでも大きく取り上げられている。その背景として、スマートフォンを操作しながら運転してしまう「自転車ながらスマホ」の増加を指摘する声もある。こうした中、京都府、KDDI、ナビタイムジャパン、au損害保険は「自転車安全・安心プロジェクト」第2弾の開始を発表した。最新のVR技術を用いた啓発アプリを用意するなど、工夫を凝らした内容となっているようだ。 悲しい事故を防ぐために 全国に先駆けて「自転車の安全利用に関する条例」を定めるなど、交通安全に対する意識が高いことで知られる京都府。学生、社会人、シニアそれぞれに向けた交通安全教室も実施しており、自転車事故件数はこの10年弱で3,363件(平成20年)から1,423件(平成29年)まで減少した。しかし、これは乗用車と自転車の接触事故なども含む数。自転車と歩行者の事故に限ると、むしろ微増の兆候がみられる。京都