ノートンの調査によると、日本で安全なWi-Fiネットワークとそうでないものを区別できる人はわずか10人に1人だという。このデータが正しいとすると、「Wi-Fiを経由したメールには盗み見されるリスクがある」と言われても、いまいちピンとこない人が多いかもしれない。 Wi-Fi(無線LAN)によるデータ通信は、有線接続と比べて危険性が高いといわれているが、その理由は「無防備だから傍受しやすい」のだ。あなたがハッカーだったとして、閉ざされた電線の中よりも、大気中の電波からデータを読み取るほうが簡単だというのはなんとなく想像できるだろう。 そのため多くのWi-Fiデバイスは、たとえデータを傍受されても構わないように暗号化技術を搭載している。「WPA2」(Wi-Fi Protected Access 2)もそのひとつだ。 Wi-Fi通信の“弱点”と、それをカバーする暗号化技術 「WPA2」について詳し