月の前を横切る古川聡さんが滞在中の国際宇宙ステーション(左上)=東京都府中市で2011年6月13日午後7時56分、手塚耕一郎撮影 古川聡宇宙飛行士(47)が滞在している国際宇宙ステーション(ISS)が、月の前を横切って飛行する様子が13日夜、関東地方の一部で見られた。90分で地球上空を1周するISSは秒速7.9キロの猛スピードで飛行しており、わずか1秒ほどで月面の中央部を横切って飛び去った。 東京都府中市では13日午後7時56分、それまで夜空を覆っていた雲が晴れ、南東の空に浮かぶ月の前をISSが通過する様子が観測された。写真には、月面を背景に太陽電池パドルを広げたISSがはっきりと写った。月までの距離は約38万キロで、ISSの飛行高度の約1000倍。【西川拓】