町中のショウウィンドウ。自分の大好きなものがそこに飾られていたりすると、目が釘付けになり足を止める人も多いだろう。米国ミシガン州のロナルド・A・ドットソンという39歳の男はマネキンをこよなく愛する。いや“こよなく”などという穏当な表現は不似合いだ。ウィンドウの中にセクシーな衣服をまとったマネキンが置かれていると自分を抑えることができなくなる。 昨年の10月9日、同州デトロイト近郊のファーンデール市内で、クリーニング用品会社のウィンドウの中にディスプレイされていたマネキンにドットソンの目が釘付けになった。マネキンは、モノクロトーンのフレンチメイド服をまとっていた。彼は、あのマネキンをフレンチメイド服と共に自分のものにしたいという衝動を抑えることができなかった。 ドットソンはウィンドウガラスを叩き割った。だがマネキンを自分のものにすることはできなかった。ファーンデール市警の警官たちが現場に駆け