【京都MONO語り】一澤信三郎帆布 「信三郎帆布」「信三郎かばん」 職人の技 絶品かばん (1/3ページ) 2009.7.16 15:37 無地や品のよい花柄などの分厚い布製手提げやリュック…。それぞれに「信三郎(しんざぶろう)帆布」か「信三郎●(=布へんに包(創作文字)、かばん)」のネームタグが縫いつけられている。製品は丈夫で使い勝手がよいため世代を超えて愛用される。製造元は「一澤(いちざわ)信三郎帆布」。3年前、一澤家三男の信三郎さん(60)と布製かばんの老舗「一澤帆布」の職人全員で立ち上げた。きっかけは父親、信夫さんの他界後に起きた一澤帆布のお家騒動だった。 ■素朴なデザイン 丈夫な作り…頑固に 「トン、トン、トン」。通りに面した町家に木槌(きづち)の音が響く。 帆布は分厚く硬い。裁断した生地はミシンがけ前に、大きな木株の上で木槌でたたいて成型しておくのだ。「ここ(東山工房)は叔父