個性的なデザインに仕上げられた車(カスタムカー)や露出の多いコンパニオンが集い、例年1月に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「東京オートサロン」。華やかさの陰で、近年は全国から目を疑うような改造車が集まる「裏サロン」が開かれ、ピークの平成23年には700台が集結、大混乱を引き起こした。だが、今年は状況が“激変”。「神のナンバー」と呼ばれた仮ナンバー(自動車臨時運行許可番号標)をつけて摘発を逃れようとする不正改造車は1台も現れなかった。お祭り好きの改造車マニアらが年初恒例の千葉行きを断念した理由とは…。(千葉総局 山本浩輔) ■630人が厳戒 新しい年が幕を開け、仕事始めから間もない11日午後10時。真冬の闇の中で、メッセ周辺の国道357号は緊張感に包まれていた。 千葉県警は、330人を動員する大規模な「厳戒態勢」を敷いた。定点的な検問に加え、県内の高速道路を高速隊などが走行。千葉県警と