地方独立行政法人・市立大津市民病院(大津市本宮2丁目)の三つの診療科で多くの医師が退職意向を示している問題を巡り、同病院の若林直樹院長兼副理事長が4月中に辞任することが5日、分かった。8日の理事会で正式決定する。 一連の問題を受け、同病院の北脇城前理事長も3月31日付で辞任している。理事長職は空席となっており、若林院長が実質トップを務めていた。 関係者によると、5日に緊急に開かれた会議で若林院長が辞意を示し、出席した医師らに「大きな混乱を招いて申し訳ない」と謝罪したという。済生会滋賀県病院(栗東市)から後任の院長を招く方向で調整しているという。 大津市民病院では、外科・消化器外科・乳腺外科と脳神経外科の医師が、北脇前理事長や若林院長らから退職勧奨や人員削減を命じられるパワハラがあったと訴えていた。これまでに京都大から派遣された両診療科と泌尿器科の医師計19人がすでに退職、もしくは退職意向で
