京都府八幡市を通る山手幹線の交通渋滞解消へ、地元住民が活動に力を入れている。渋滞は立地する大型量販店が主な原因とみられ、店のオープン以降、長年の課題だ。生活への影響だけでなくバス運行にも支障を来すなど深刻化する中、住民らは店や府に直接要望を行い、効果的な対策を早急に講じるよう求めている。 「土日は車で出かけないようにしている」「抜け道に住宅街を通る車で歩行者に危険が及ぶ」-。八幡市の美濃山・欽明台地区の住民が実施したアンケートで寄せられた苦情の声だ。住民有志約10人でつくる「欽明台・美濃山地域の交通問題を考える会」世話人代表で、アンケートに関わった村松忠雄さん(75)は「歩いて1、2分の距離が、車だと20~30分。休日に親戚や友人を呼べない。なぜこんな我慢を強いられなければいけないのか」と訴える。 交通事業者への影響も甚大だ。路線バスを運行する京阪バスは、大阪府枚方市から松井山手を経由し近