2014年度に予定されていた北九州市と宮崎市間の東九州自動車道の全線開通が、16年春に延期される見通しであることが17日、関係者への取材で分かった。 整備区間の福岡県豊前市で建設予定地の取得が遅れていることが要因。 東九州の地域活性化につながるとして宮崎県など地元自治体から早期建設が期待されていたが、工事主体の西日本高速道路は今年度の全線開通を断念した。 東九州道は、北九州ジャンクション(JCT)から大分、宮崎両県を経て、加治木JCT(鹿児島県姶良市)を結ぶ全長約436キロ。 北九州市-宮崎市間で残っている整備区間3カ所の工事を今年度中に終え、両市間の全線開通を目指していた。 しかし、整備区間のうち椎田南インターチェンジ(IC、福岡県築上町)-豊前IC(同県豊前市)間で地主1人との土地明け渡し交渉が難航。 福岡県収用委員会に採決を申請しているが、今後、同委員会が仮に明け渡しを判断したとして