団塊の世代と言われた70年代の新左翼学生運動をしてきた当時の若者も、すでに定年世代となった。今「連合赤軍』と言って、どれくらいの人が知っているだろうか。 『十六の墓標』という永田洋子が著した本がある。連合赤軍リンチ殺人で死刑を求刑された当の本人の書である。もう随分前のことで、読みながらあまりの凄惨さに恐怖を覚えながら、それでも読むのを止めることができず朝まで読み続けたことがあった。 世の中の間違いを正し、根本を改革するために革命は行われるはずだった。アメリカは今イラクで行っているように、正義の戦争と言いながらベトナムで残忍な虐殺を行っていた。「ベトナム戦争反」、「安保反対」、普通に大学に通っていた真面目な学生達や、会社で働いていた若者たちが、社会の偽善・欺瞞・不正、そうしたことに反駁し、学内や公園で集会しデモをするという、ささやかな運動であったものがそもそもの始まりであった。 きっと