SF作家クラブはあこがれだった。キラ星のごとくSF作家たちが並び、まるで天上界のように感じられた。自分もあんな場所に近づけたらと、SF神【そんなモノはいない!:と思う】に祈ったものだったが、自分がモノ書きになり、デビュー以前からの友人たちも入会するようになって、ぼくはSF作家クラブ批判を開始せざるをえなかった。 実を言うとなかなか複雑な心境なのである。 まずは他人事からはいるが、梅原氏もSF作家クラブをお気に召さないらしい。 もっとも、昔からこうだったわけではない。 梅原さんも入会するかどうか、迷っていた時期もあったようである。ある集まりで「やはり、入らないことにしました」と明言するのを耳にした。そのような判断を明らかにするにはやはり入会を検討していたからであるのだろう。 だが、現在では明白に対立する立場をとっている。 推測でしかないが「ソリトンの悪魔」がSF大賞を取り損ねたところに一つの
いわゆるSFファンで若桜木虔、という作家名に好印象を持っている人はどれぐらい居るだろう? 皆無ではないだろうか? この人の擁護はぼく自身への信頼の失墜に結びつくかも知れない。 若桜木さんのデビューは秋本文庫(だったと思う)、その後「宇宙戦艦ヤマト」のノベライズで大きく売り出し、一躍ベストセラー作家の仲間入りをする。 ぼくも、学生の頃、何冊か読んだ。 感想は人様々だろうが、ぼく自身は高い評価はできなかった。この評価を今も変える必要は感じない。 しかも、あまりの多作に「若桜木虔と言うのは十数名が集まって作ったプロダクションの合作名である」とまでいわれた。あるいは「アマチュア同然の弟子に書かせて、それに自分の名前をつけてピンハネしている」との噂も聞いた。 事実、ぼくも本人に会うまでこの説を信じていた。 本人に会ったのは1993年ころの事だ。 細かいけれど仕事の話があるから若桜木虔という人と会って
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