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ブックマーク / www.socius.jp (4)

  • Socius_書評『健康帝国ナチス』

    紹介と書評 ロバート・N・プロクター著/宮崎尊訳『健康帝国ナチス』 初出 『大原社会問題研究所雑誌』第552号(2004年11月)73-74ページ。 ユビキタスな健康志向社会 たとえば「今の健康ブームは過熱しすぎだ」という議論がある。健康ブームといわれて久しいが、それに飽いたころに健康ブーム批判が出てくるのは自然の成り行きである。そして、それもまた小さなブームになると、批判の言説が陳腐化し、いつのまにか健康ブーム自体に取り込まれてしまう。一部の批判によって萎えるような現象でないということだろう。このさい「健康ブーム」というマスコミ用語を避けて「健康志向社会」あるいは「健康意識社会」と呼び変えて、長期的展望の下に議論したほうが適切ではないかと思う。一過性の現象ではないというだ。 それを前提にした上で、ある種の社会や人びとが健康志向を極度に高めるということがあるということを認識したい。そして

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    REV 2014/02/20
    ヒトラーはDHMOを摂取していたという。
  • Socius_社会学感覚20スティグマ論

    20 スティグマ論 20−1 社会的弱者を苦しめる社会心理現象 役割としての社会的弱者 この章では、権力作用の問題を〈医療と福祉の対象となる人びと〉を中心に考えてみよう。 このような人びとは、どのような役割を担っている人びとだろうか。たとえば、それは子ども・高齢者・病者・障害者・低所得者・失業者・公害被害者といった役割である。これらの役割におかれている人びとは一般に「社会的弱者」とよばれている。能力中心主義の近代産業社会にあって、社会的弱者はなんらかの不利益をこうむることが多かった。そこで現代社会では、さまざまな福祉サービスを保障することによって、実質的な平等への努力がなされつつある。 とはいうものの、社会的弱者は一般に暴力や犯罪の対象にされやすいし▼1、こと企業社会においては、あいも変わらず成年男子の健常者中心の組織文化が支配している▼2。 それでも、弱者への暴力や犯罪・酷使といった逆行

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    REV 2009/06/01
    「セクハラにしても、あだ名にしても、抗議したところで「ジョーダンだよ、ジョーダン」と軽い遊びの気持ちであることを表明されると、抗議することがルール違反とみなされてしまう。」
  • Socius_リフレクション02

    序論 一 消費のことば、権力のことば 充満することば 「ことば」が満ちあふれている。多数派の意見をますます多数派に増幅するテレビ、どの知識が検定済みかを告知し教育する学校教科書、広報担当者の演出通りにたれ流される官製情報、ほとんど毎日がお祭りのようなスポーツ紙、電車のなかの饒舌な中吊り広告、十年先ではなく半年先を将来予想するビジネス書の平積み、べるより語られるグルメ、ニューモデルについての新着情報、凶悪犯人の経歴と「素顔」、それ自体が難易度を高める受験情報・就職情報・住宅情報……。 こうした「ことば」の洪水をわたしたちは、あるときは「メディア文化」として、あるときは「情報化」として、あるいは「消費されるべきサービス」として、さしたる疑念もなく、その恩恵を日々享受している。わたしたちにとって問題なのは、それが「役に立つ」か、あるいは、それで「楽しめる」かであり、多くの「ことば」はその要求

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    REV 2008/05/19
  • Socius_ダブル・スタンダードの理論のために

    目次 初出 野村一夫「ダブル・スタンダードの理論のために」『法政大学教養部紀要』第98号社会科学編、1996年2月、(1)-(30)ページの全文。ただし、印刷のために圧縮したものを元に戻した解凍版(Expanded Edition)になっています。 [1]ダブル・スタンダードという問い [2]権力作用としてのダブル・スタンダード [3]知識過程としてのダブル・スタンダード [4]ディスコミュニケーションとしてのダブル・スタンダード [注] [1]ダブル・スタンダードという問い 「排除されていない者は包括されている」(ゲオルク・ジンメル)▼1 内集団の美徳と外集団の悪徳 ロバート・K・マートンは「予言の自己成就」という著名な論文の中で次のように述べている。「リンカーンが夜遅くまで働いたことは、彼が勤勉で、不屈の意志をもち、忍耐心に富み、一生懸命に自己の能力を発揮しようとした事実を証

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    REV 2006/06/25
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