2021年2月12日(金)、朝日新聞全国版朝刊にKADOKAWAの全15段の広告が掲載された。「#今こそライトノベル」のキャッチコピーを大きくデザインした紙面は、SNS上で大きな反響を呼び、読者の“ラノベ愛”コメントとともに拡散された。今回の企画にはどのような狙いがあったのか。KADOKAWA 宣伝局宣伝2部 宣伝3課の木内崇寛氏、照井日々季氏に話を聞いた。 ライトノベル業界全体を盛り上げる新聞広告は初の試み ライトノベル、通称「ラノベ」は小説のジャンルのひとつ。若年層をターゲットにした軽妙な文章であり、かつ挿絵が多い作品をライトノベルと呼ぶイメージがあるが、じつはその定義はあいまいだ。なかには「ライトノベルのレーベルが出版した作品がライトノベルである」と定義する人もいる。 これまでライトノベルの広告では、作品単体でキャンペーンを打つことがほとんどで、レーベルを超えた発信はあまり行われてこ