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ブックマーク / hyperion64-universe.hatenadiary.org (2)

  • 江戸時代の鎖国の持続可能性 - サイエンスとサピエンス

    江戸時代の鎖国は文明国が比較的クローズドな環境で行った貴重な実験例だった。世界でも有数の恵まれた海からの海藻や魚などの水揚げがありはしたが、江戸期の日人は国土で収穫した糧を国内で消費することで300年間も列島に閉じこもりを続けた。おおよそ三千万人程度で比較的安定していたと言えよう。 その長い自立過程で奇妙な事実を見つけ出したのが歴史人口学の慶応大の学者たちだ。速水融が見出したのが、こういう事実だ。 家畜の絶対数はどこでも減っているが、いちばん減ったのは平坦部で、山間部はそんなに減っていない(もちろん絶対数は減ったけれども)。平野地帯ではほとんど家畜がいなくなり、いても家数数十軒に一頭程度、村に一頭か二頭しかいないという状況になった。当初は家畜が農耕に使われていた可能性が高く、四、五軒に一頭でも交代交代に使うことで、農耕の最初に鋤で土地を掘り起こす目的に使うことができたが、村で一頭になる

    江戸時代の鎖国の持続可能性 - サイエンスとサピエンス
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    REV 2015/12/23
  • タバコと肺がん論争からの疫学の発生 - サイエンスとサピエンス

    タバコのがん誘発は1950年台にはほぼ確実視されるようになっていた。しかし、それを「統計的」に証明するのは非常に困難だった。その上、タバコ業界の政治力はとてつもなく大きなものであった。 何かが病因であることを示すには、コッホの原則というものが19世紀に確立されていた。 1)ある一定の病気には一定の微生物が見出されること 2)その微生物を分離できること 3)分離した微生物を感受性のある動物に感染させて同じ病気を起こせること 4)そしてその病巣部から同じ微生物が分離されること この強力な原則ですら反例はあるし、曖昧さがある。しかし、病因の判断のスタンダードにはなっている。 しかし、喫煙はどうしたら肺がんの要因となりうるかをコッホの原則で証明するのはどうほじくりかえしても出来ない相談だった。因果関係の説明にかなり近いコッホの原則を離れて、がん誘発の犯人を特定できないか? 因果関係より広い相関関係

    タバコと肺がん論争からの疫学の発生 - サイエンスとサピエンス
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    REV 2015/03/30
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