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ブックマーク / www.webchikuma.jp (7)

  • 「ケア」は弱者のための特別な営みではない――生きづらい社会から脱するために|ちくまプリマー新書|竹端 寛|webちくま

    洗濯物が溜まっていない、きちんと服が片付けられている、身の回りのそこかしこにケアがあります。生産性至上主義の社会からケア中心の社会への転換を考える、『ケアしケアされ、生きていく』より「はじめに」を公開! ケアって、一見すると「弱者のための特別な営み」のように思う人も多いでしょう。でも、実はあなたの日常がなめらかに、つつがなく廻っているのは、普段意識していない、気づかないところで、ケアがうまく埋め込まれているのです。 例えば、洗濯物や洗い物が溜まっていない、きちんと皿や服が片付けられている、歯ブラシや洗剤、トイレットペーパーのストックが買いそろえられている、布団が干されていて、賞味期限が切れる前に材がうまく使われ、冷蔵庫のストックは補充されている……。これらは、誰かが気にかけないと維持されない、という意味で、ケアです。また、あなたが今、ここに生きているのは、これまで赤ちゃんの時から膨大な「

    「ケア」は弱者のための特別な営みではない――生きづらい社会から脱するために|ちくまプリマー新書|竹端 寛|webちくま
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    REV 2024/08/26
    狭い道に車を駐車させ、バスの運行を10分止めた運転手「迷惑を掛けるな憲法からの脱却を!」 改札ゲート前で残高不足に気付いてスマホからチャージを始める客「迷惑を掛けるな憲法からの脱却を!」
  • 猫|モチーフで読む浮世絵|日野原 健司|webちくま

    江戸時代の人々を熱狂させた浮世絵。 そこに描かれた細々としたモノやコトから当時の暮らしや好みを読み解こう。 動物、グルメ、天候、ファッション……浮世絵師たちの優れた腕前や想像力もご堪能あれ! 現代はブームと言われて久しい。ペットとしての人気はどんどんと高まっており、平成26年(2014)には、の飼育頭数が犬を上回った(ペットフード協会調べ)。だが、の人気は現代だけではない。江戸時代や明治時代にさかのぼっても、は庶民たちの身近におり、浮世絵に最も頻繁に登場した動物でもあった。 は、愛玩動物として人間と共に暮らしている姿が描かれることが多い。例えば、月岡芳年の《風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗》(図1)。刊行は明治21年(1888)だが、江戸時代の寛政年間(1789~1801)の女性を描いたという設定である。少女は覆いかぶさるように白に抱きついている。の首に巻かれて

    猫|モチーフで読む浮世絵|日野原 健司|webちくま
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    REV 2024/05/06
  • 「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/4)

    5月4日、厚生労働省が新型コロナウィルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました。感染対策のために、「手洗いや消毒」「咳エチケットの徹底」といった対策を日常生活に取り入れることだけでなく、会話や事、働き方など様々な領域における行動について指針を示しています。 この「新しい生活様式」という言葉から、戦時下に提唱された「新生活体制」を想起するという大塚英志さんに、エッセイを寄せていただきました。 テレビの向こう側で滔々と説かれるコロナ下の「新しい生活様式」なる語の響きにどうにも不快な既視感がある。それは政治が人々の生活や日常という私権に介入することの不快さだけではない。近衛新体制で提唱された「新生活体制」を想起させるからだ。 かつて日が戦時下、近衛文麿が大政翼賛会を組織し、第二次近衛内閣で「新体制運動」を開始。その「新体制」は、経済、産業のみならず、教育文化、そして何より「日常」に及ん

    「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/4)
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    REV 2020/05/24
    アベジミンに反逆し関ヶ原の西で独立し、政府が国民の生活に介入しない自由国家を樹立。ジムもナイトクラブもライブハウスも自由に営業させれば国民は大満足。東西の壁を越えるときには隔離2週間ね
  • 未来をふみたおせ!|『花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION』刊行記念対談|ブレイディ みかこ,栗原 康|webちくま(1/6)

    『花の命はノー・フューチャーーーDELUXE EDITION』(ブレイディみかこ著、ちくま文庫、2017年6月)の刊行を記念し、ブレイディさんに政治学者の栗原康さんと対談していただきました。8月24日下北沢のB&Bにて。前編、後編のうちの前編です。抱腹絶倒な対談から、国の借金に束縛されない、反緊縮の未来の可能性が見えてきます。 ■伊藤野枝の銅像を作れ 栗原 いつもながら、最初は緊張しますね。人がいっぱいいて、圧が強いですね。緊張をほぐすために、乾杯でもしましょうか。ああ、酒を飲む手が震える(笑)。 ブレイディ いま、福岡に帰省しているんですよ。向こうでも怒涛のようにイベントをやって、飲みに行って、酒量を減らせと息子に叱られて。 栗原 息子さんがしっかりしている(笑)。イギリスを出発する前に1回メールをくれたときも、「二日酔いで出発します」と書いてあって(笑)。こっちに来てからのメールでも、

    未来をふみたおせ!|『花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION』刊行記念対談|ブレイディ みかこ,栗原 康|webちくま(1/6)
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    REV 2017/10/03
    「民間企業なら、赤字ならボーナスカットだろ」派との対決が気になる。
  • あなたの人生、パンクさせます|ちくま文庫|栗原 康|webちくま

    6月のちくま文庫新刊、ブレイディみかこさんの『花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION』に寄せられた栗原康さんによる解説「あなたの人生、パンクさせます」を公開します。 さいきん、ある高校の入学式に出席した。それでひさびさにおもいだしたのだが、昔からお偉いさんの挨拶というのはマジでクソだったということだ。「みなさんは、日国の礎(いしずえ)にならなくてはいけません。みなさんは車の部品とおなじなんです。ひとつでも欠けたら不良走行になってしまいますからね。みんなに迷惑をかけないように励んでください」。税金でもいっぱいはらえるようになればいいのだろうか。機械の部品みたいに、文句もいわず死ぬまではたらけばいいのだろうか。この国の未来のために、みんなのために。役にたたなきゃ不良部品だ、とりかえましょうと。そんなこといわれると、もういいたくなってしまう。オレたちに未来なんてない。人生なん

    あなたの人生、パンクさせます|ちくま文庫|栗原 康|webちくま
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    REV 2017/10/03
    ちょっとDisりたくなるが、「旧来の道徳観念が、女も男も抑圧するから解放されちまえ」っていう言論には一定の価値はある。
  • 観光とミステリから見えてくる中産階級の二〇世紀|筑摩選書|速水 健朗|webちくま

    テレビの二時間ミステリが好きだ。なぜかいつも観光地で殺人が起こり、時刻表を巡るトリックがあり、必ず犯人が崖の側で告白する例の奴だ。これらの要素は、どれも実は松清張が生みの親である。だが思い起こせば、アガサ・クリスティーの小説の多くだって旅情ミステリだった。かつて、そんな観光とミステリについてのエッセイのようなものを書いたことがある。観光とクリスティーを格的に読みとくを誰か書くべきではないかとは、ずっと思っていたのだ。 書は、建築史、都市計画史を専門分野に持つ著者の手によるクリスティー論だ。しかも彼女の作品を通じて「大英帝国」の没落を読み取っていくという性質のもの。そこで重要な読み解きツールとして使われるのが「観光」。そう、特急列車に豪華客船、高級リゾート地にオリエント世界など、一連のクリスティーの名作から思い浮かぶアイテムはどれも二〇世紀前半の「観光の時代」の到来と結びついている。

    観光とミステリから見えてくる中産階級の二〇世紀|筑摩選書|速水 健朗|webちくま
    REV
    REV 2017/06/16
    「だが、その中産階級に替わって労働者階級が登場してきた。大英帝国は、いつしか社会保障大国に変貌。事件解決のために私立探偵なんて誰も雇えない時代にポワロの出番も大きく減ってしまうのだ。」
  • 「リベラルはどこがダメか」を検証する(斎藤美奈子)|世の中ラボ 第75回|webちくま

    ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」7月号より転載 七月一〇日に投開票が行われる参院選。与党の自民公明を含め、改憲勢力が三分の二以上の議席を占めれば、憲法公布以来はじめて憲法改正が発議される可能性がでてきた。 野党側もさすがに危機感を覚え、全国のすべての一人区に、民進党、共産党、社民党、生活の党の四党の統一候補を立てる野党連合が成立した。共闘の音頭をとったのは共産党。これまで必ず独自候補を立ててきた共産党の譲歩は喝采すべきだ。安倍政治はもうたくさん。私も野党側に勝ってほしいと切に願っている。 なんだけど、ほんとに勝てるかとなると「今度もダメなんちゃう?」という疑念も禁じ得ない。疑念というか半ば確信だな。

    「リベラルはどこがダメか」を検証する(斎藤美奈子)|世の中ラボ 第75回|webちくま
    REV
    REV 2016/07/15
    “非武装中立という九条の真義を守りたいの? だったら、安倍政権の安保法制どころか、自衛隊・安保そのものの廃止を求めるべきでしょう。”
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