久光製薬(佐賀県鳥栖市)が8日発表した2016年2月期決算は、売上高が前期比3・3%増の1618億円と、15年連続で過去最高を更新した。更年期障害の治療薬などと並ぶ立役者は、主力の一般用湿布薬「サロンパス」。北米など海外で人気で、日本でも外国人観光客の「爆買い」の対象になっている。 昨年には、従来のサロンパスよりサイズが大きく、はがれにくい新商品を日米で売り出した。今期のサロンパスは、前期と比べると国内で17%、海外では11%も販売額が増えた。同様の湿布薬では、米国内でのシェア(市場占有率)首位を獲得している。 営業利益は前期比35・1%増の277億円。ただ円高の影響で、純利益は同5・3%減の177億円だった。(湯地正裕)
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