金融機関や飲食店などのサービス産業が当たり前に展開してきた「実店舗」の風景が、一変しつつある 。背景となっているのは、言うまでもなくネット社会の進展である。駅前の一等地には、メガバンクや 外食チェーンなどが軒を連ねるというのが常識だったが、こうした光景も大きく変わる可能性が出てきた。 このところ大手金融機関が急ピッチで店舗網のリストラを進めている。これまで駅前の一等地は、銀行を中心とした金融機関の店舗で占められていた。各金融機関は目立つように大きな看板を掲げるので、駅前は金融機関の看板であふれかえるというのが常識であった。 多くの人が気付いていると思うが、メガバンクを中心にこうした大形看板を撤去する動きが顕著となっている。三菱UFJ銀行と三井住友銀行は店舗網の再構築をかなり進めており、面積の広い大形店舗は次々と姿を消している。三菱UFJ銀行では2023年までに店舗数を半減させたい意向である