消化器がん:採血で判定、検査キットを実用化へ 金沢大・金子教授ら開発 /石川 毎日新聞 6月21日(火)15時45分配信 ◇金沢の「キュービクス」、欧州販売目指す 少量の採血で遺伝子を調べ、消化器がんの有無を判定する検査キットを金沢市の医療ベンチャー「キュービクス」が実用化した。近く、複数の医療機関で人間ドックなどに導入される見込み。来月からは提携するドイツのバイオ企業で臨床試験を行い、年末にはヨーロッパ全土での検診事業を目指している。【横田美晴】 金沢大の金子周一教授(消化器内科)らのグループが開発、09年に特許を出願した技術を商品化した。キュービクスは、金子教授らと共同で開発を続け、4月に完成した。 同社によると、検査では、採血した2・5CCからリボ核酸(RNA)を抽出し、蛍光試薬を加える。それを、特定の遺伝子を張り付けたプレート=写真=にたらすと、遺伝子同士が蛍光反応を起こす。