釜石市鵜住居町のJR鵜住居駅近くの山田線の軌道をダンプカーが走っている。JR東日本が沿線4市町に提案しているバス高速輸送(BRT)の先取りのような光景だ。 ダンプカーは近くの釜石東中学校の校舎を解体したがれきを運んでいる。同駅北側に ある線路を道路がくぐるアンダーパスは、車高が高いダンプカーは通れない。また、周辺の道路は、浸水してしまう。そのため、津波で流された線路跡を100メートルほど砂利を敷いて道路にした。 がれき撤去のために必要とした同市の要請を受け、JR東日本盛岡支社が「復旧工事が始まるまで」の条件で許可した。陸前高田市の大船渡線でも農地復旧の工事車両のため、250メートルを道路として使っているという。 (三上修)