福岡県内の暴力団組員が昨年までの10年間で、2690人から3720人へと1000人以上増えたことが、県警への取材で分かった。全国ではほぼ横ばいで推移しており、福岡は突出しているとみられる。県内には一つの都道府県では最多の五つの指定暴力団があり、捜査関係者は組織の収益が安定し、運営がしやすい土壌が勢力拡大につながっているとみている。県警は「暴力団犯罪の撲滅」を今年の最重点目標に挙げているが、組員をいかに減らすかも課題の一つとなりそうだ。 県警によると、県内の組員は98年は2690人(構成員1980人、準構成員710人)だったが、増加傾向が続き08年は3720人(同2450人、同1270人)となった。一方、警察白書によると全国の組員は、98年の8万1300人(同4万3500人、同3万7800人)が、07年は8万4200人(同4万900人、同4万3300人)と3%の微増にとどまっている。 県警幹