東日本大震災後の電力不足から小型発電機の生産が受注に追いつかず、メーカー各社が増産に乗り出している。非常用電源として購入する一般家庭が増えたことで、前年同期比で10倍前後の受注を抱えるメーカーもあり、製品の納入は夏場には間に合わず、早くても9月ごろになるという。冬場の電力不足も見込まれるだけに、品薄状態は当分の間続きそうだ。 小型発電機はガソリンや液化石油ガス(LPG)を燃料にエンジンを作動させ、電力を発生させる。工事現場や病院、官公庁などのほか、レジャー用として主に使われ、2010年の国内販売は約8万1000台だった。 ところが、震災後は計画停電が実施された首都圏などで個人需要が急増。町内会などで共同購入するケースもあるといい、今年の販売台数が前年を超えるのは確実となっている。 売れ筋は価格が10万~20万円で最大出力900~2500ワットの製品。消費電力が250ワット程度のテレビなら最