京都市の国道に架かる橋の耐震補強工事に使われた部品に溶接が不十分なものが見つかり、国土交通省は、部品を製造した福井市の会社が意図的に不十分な溶接をしていた疑いがあるとみて調べています。 工事は、おととしから先月にかけて行われましたが、先月、「工事の部品に発注と異なるものが使われている」と匿名の通報が寄せられ、国土交通省が調べたところ、調査した80のうち58の部品で溶接が発注どおりに行われていませんでした。 部品を製造した福井市の久富産業は調査に対し「別の作業と時期が重なったため溶接工程の一部を省いた」と説明しているということです。 また、部品を検査した同じ福井市にある北陸溶接検査事務所は、久富産業から頼まれ、問題があるとする検査結果を報告しなかったと話しているということです。 国土交通省は、久富産業が意図的に不十分な溶接をし、北陸溶接検査事務所がそれを隠していた疑いがあるとみて、過去5年間