フランス政府は1日、新型コロナウイルスの英アストラゼネカ製ワクチンに関するこれまでの方針を見直し、基礎疾患のある高齢者にも接種を認めると発表した。 エマニュエル・マクロン大統領は1月、アストラゼネカ製ワクチンについて、高齢者層には「ほぼ効果がなさそうだ」とし、65歳未満に限って接種を認めるとした。高齢者を対象とした臨床試験(治験)のデータ不足を理由としたが、イギリスの当局や科学者らはこの判断に強く反対していた。 オリヴィエ・ヴェラン保健相はこの日、「65~74歳の人を含め、併存疾患のある人はアストラゼネカのワクチン接種を受けられる」と、テレビ局フランス2で方針転換を表明。診療所や病院、さらに「数日内には」薬局で接種できるようになるとした。