HPVワクチンキャッチアップ接種の再周知を求める記者会見を開いた江連千佳さん(左)ら=東京都千代田区で2024年7月25日午前10時、肥沼直寛撮影 子宮頸(けい)がんを予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種機会を逃した女性へのキャッチアップ接種率が伸び悩んでいる。国が定期接種対象者への個別通知を控えていた期間に未接種だった人は今年度末まで無料で接種を受けられるが、制度対象者の半数が知らないのが実情だ。初回接種の期限が9月に迫る中、制度を国に要望した当事者らは「知らないまま機会を再び逃してほしくない」と危機感を強めている。 「当事者が声を上げて得た権利だということを知ってほしい」。江連千佳さん(23)=東京大大学院=は7月25日、厚生労働省で開いたキャッチアップ接種の再周知を訴える記者会見で言葉に力を込めた。江連さんは2021年3月にキャッチアップ接種を求める署名を田村憲久厚