ブックマーク / www.astroarts.co.jp (12)

  • 電波望遠鏡から次世代通信まで役立つ、誘電率測定の新技術

    ミリ波領域で使われる材料の特性を高い精度で測定する手法が国立天文台で開発された。電波望遠鏡の受信機やポスト5Gの通信デバイス開発にも役立つ技術だ。 【2023年8月16日 国立天文台先端技術センター】 電波望遠鏡では、天体からの電波をアンテナから受信機へ導く途中で、可視光線の光学機器と同じように電波を集めたり進行方向を変えたりするレンズ類を使うことがある。レンズの素材にはプラスチックなどの、電気を通さない「誘電体」が使われる。 誘電体に電場をかけても電流は流れないが、誘電体の原子・分子が持つ電子が偏ることで誘電体内を通る電場が弱められる「誘電分極」という現象が起こり、この分極の度合いを「誘電率」という量で表す。電波用レンズの屈折率は素材の誘電率で決まるため、誘電率を正確に測定する技術は電波望遠鏡の開発にとって大事だ。また天文学以外の分野でも、通信機器の材料や電波を通す建材などの誘電率を測定

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    ROYGB 2023/08/16
    単に電波の速度を計ってるわけでもないのかな。
  • フォーマルハウトb消失、系外惑星ではなかった可能性

    世界で初めて直接撮像により発見された系外惑星は、実在しなかったかもしれない。みなみのうお座の1等星フォーマルハウトを撮影したハッブル宇宙望遠鏡の画像に写っていた光の点は10年の時を経て消失しており、小天体同士の衝突で生じた一時的な輝きだった可能性があるという。 【2020年4月23日 HubbleSite】 太陽以外の恒星の周りを回る系外惑星は、ほぼ全てが間接的な証拠、つまり惑星が存在することで恒星の光に生じるわずかな変化をとらえることで発見されている。そのため、2008年に、みなみのうお座の方向25光年彼方にある1等星フォーマルハウトに惑星「フォーマルハウトb」が直接観測によって見つかったという発表は画期的な成果だった(参照:「ハッブル宇宙望遠鏡、系外惑星を初めて撮影」)。これはハッブル宇宙望遠鏡(HST)が2004年と2006年にフォーマルハウトの周囲を撮影した画像に小さな点が写ってお

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    ROYGB 2020/04/25
    昔は太陽系の中で惑星が見つかったとか実は違ったとかやっていたけど、今では別星系でというわけか。
  • 超大質量ブラックホールの重力を振り切る「超光速噴出流」

    活動銀河M87の中心に存在する超大質量ブラックホールから噴出するジェットの運動を、日韓合同VLBI観測網を用いて高い頻度で観測し、ジェットの速度が見かけ上光速を超える「超光速運動」をブラックホールから噴出後わずか5光年に満たないところで検出することに成功した。 【2016年3月16日 国立天文台/国立天文台水沢】 多くの銀河の中心部には太陽の数百万倍から数十億倍の質量を持つ超大質量ブラックホールが存在することがわかってきている。これらのブラックホールは活動性が極めて激しく、物質を吸い込むと同時に強力なジェット噴射もしている。超大質量ブラックホールの約1割が起こすジェットは、電離したガス(プラズマ)噴出流が細く絞られた形状で、光速に近い速度で数千~数万光年にもわたって宇宙空間を突き進む宇宙最大級の高エネルギー現象だ。 しかし、超大質量ブラックホールの強力な重力を振り切ってどのようにジェットが

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    ROYGB 2016/03/17
  • 天文ニュース、あまりに多すぎる板垣さんの超新星発見に仕様対応

    昨年末、超新星発見100個を達成した板垣公二さん。あまりに多すぎる発見に対応するため、アストロアーシ天文ニュースでは新たに「板垣」カテゴリを設けるなど、掲載仕様を変更することとした。 【2015年4月1日 アストロアーシ】 山形県の新天体ハンター・板垣公二さんは、昨年12月の超新星2014efで超新星発見100個目という快挙を達成した。 アストロアーシ天文ニュースで最初に板垣さんを取り上げたのは、2001年の超新星2001bq発見のニュース)。その後十数年にわたり、超新星のみならず彗星や新星の発見など板垣さんの活躍を報じる記事は、2015年2月までに134を数える(記事下部〈関連ニュース〉参照)。 次々舞い込む板垣さんの超新星発見の報に対応するため、これまで発見ごとにお伝えしてきたニュースを、今後は「板垣さんによる今月の超新星発見」と題した月報形式で掲載し、さらに従来のニュースカテゴリ

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    ROYGB 2015/04/03
  • 板垣さん発見の新星でわかった、宇宙のリチウム合成工場

    国立天文台などの研究チームが、アマチュア天文家の板垣公一さんが2013年8月に発見した新星をすばる望遠鏡で観測し、リチウムがこの新星で大量に生成されていることを突き止めた。リチウムを生成・放出している天体が直接的に観測されたのはこれが初めてのことだ。 【2015年2月19日 国立天文台】 100種類以上の元素の中で3番目に軽いリチウムは、様々な天体や現象で生成されると考えられている。その1つがビッグバン時の元素合成だ。また、宇宙線が星間物質と反応して、炭素や酸素などが壊れて作られることもわかっている。さらに、太陽程度の質量の小さな星の中や、超新星爆発の際に作られるとも考えられてきた。最近の研究では、新星爆発が重要なリチウムの起源であると推定されるようになってきている。 新星爆発の想像図。中心の白色矮星の表面に伴星からのガスが流れ込み、表面に降り積もったガスの層での核融合反応が暴走するとガス

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    ROYGB 2015/02/21
  • 太陽よりも古かった、地球の水の起源

    米大学での研究から、太陽系の水の大部分は、その起源が太陽の誕生より前とみられることがわかった。他の惑星系における水の存在を占ううえで重要な成果だ。 【2014年9月30日 カーネギー科学研究所】 地球の生命にとって不可欠の存在である水は、地球だけでなく月や火星、そして水星の永久影、彗星など、太陽系の至るところに見つかっている。太陽系の水は、生まれたての太陽を取り囲んでいた塵とガスの円盤(原始太陽系円盤)の中に存在していた氷が起源とされる。この円盤の中で、私たちの地球などの惑星も形成された。 だが、この水分子は太陽が誕生する前の分子雲に存在していたものが取り込まれたのか、それとも原始太陽系円盤内での化学反応で生成されたものかはわかっていなかった。もし恒星間空間で作られた水がそのまま取り込まれるのなら、多くの原始惑星系円盤には大量の水が存在することになるし、円盤中で作られるのなら、円盤ごとに水

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    ROYGB 2014/10/01
  • 流星痕撮影

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    ROYGB 2013/12/15
    流星痕というのがあるのか。
  • 30年来の謎、パイオニア・アノマリーの原因がついに判明か

    【2011年7月27日 アメリカ惑星協会】 1980年代に発覚した、NASAの探査機「パイオニア10号、11号」の謎の減速現象「パイオニア・アノマリー」の原因は、原子力電池の熱によるものということになりそうだ。過去のデータの掘り起こしとシミュレーションを組み合わせることにより判明した。 太陽系の外惑星である木星や土星の探査を目的として打ち上げられた探査機「パイオニア10号、11号」は既に運用を終了しているが、未だ解決されていなかった謎を残していた。この謎はパイオニア・アノマリーと呼ばれる現象で、非常にわずかではあるが、予想よりも太陽側に加速(つまり外向きに飛んでいる探査機にとっては減速)していることを指す。 減速といっても非常に小さなものであり、地球の重力加速度の約100億分の1しかなく、1年かかってやっと400kmの誤差が生じるものである。 1980年にJohn Anderson氏によっ

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    ROYGB 2011/07/28
  • 中性子星が超流動体の核を持つ証拠を発見

    【2011年2月24日 Chandra X-ray Observatory】 チャンドラX線天文衛星の観測から、超新星残骸「カシオペヤ座A」にある中性子星の温度が急激に低下していることがわかった。中性子星の中心核が超流動体であるという初めての証拠であり、高密度状態における核相互作用への理解を深める一歩となる。 チャンドラのX線データ(赤・緑)とハッブル宇宙望遠鏡の可視光データ(黄)を合成したカシオペヤ座Aの画像。中心に中性子星が見える。拡大した想像図には、中性子星の外殻と中心核、ニュートリノの放出(青)が描かれている。(提供:X-ray: NASA/CXC/xx; Optical: NASA/STScI; Illustration: NASA/CXC/M.Weiss) 地球から11,000光年先にある「カシオペヤ座A」は、超新星爆発から330年経った超新星残骸だ。大きく広がった残骸の中心に

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    ROYGB 2011/02/27
    高温超伝導なのか。
  • 楕円銀河に隠れていた大量の赤色矮星

    楕円銀河に隠れていた大量の赤色矮星 【2010年12月7日 CfA/W. M. Keck Observatory】 地球から5000万〜3億光年の距離にある複数の楕円銀河の観測から、これまで考えられていたよりはるかに多くの赤色矮星の存在を示す観測成果が得られた。どうやら楕円銀河には、従来考えられてきた数の5倍〜10倍もの星が存在し、さらに宇宙全体の星の数も、これまでより3倍ほど多いということになりそうだ。 宇宙においてもっとも大きな銀河は楕円銀河である。わたしたちの天の川銀河に存在する星の数は4000億個ほどだが、これまでの観測や研究などから、最大級の楕円銀河には1兆個もの星が存在するとされている。 最新の研究によって、楕円銀河には従来考えられてきた数の5倍〜10倍もの星が存在することが示された。この宇宙に存在する星の数自体も、これまでより3倍ほど多いことになる。 米・エール大学のPiet

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    ROYGB 2010/12/07
  • 池谷さんと村上さんが新彗星を発見

    池谷さんと村上さんが新彗星を発見 【2010年11月4日 アストロアーツ】 静岡県の池谷薫さんと新潟県の村上茂樹さんが11月3日と4日、それぞれ独立して新彗星を8〜9等級で発見した。この彗星はC/2010 V1と符号がつけられ、おとめ座を移動中だ。 板垣公一さんによるC/2010 V1(中央)の確認画像。右下の明るい星は11等級。クリックで広視野画像(提供:板垣公一氏) C/2010 V1の位置。クリックで拡大 静岡県の池谷薫(いけやかおる)さんと新潟県の村上茂樹(むらかみしげき)さんが、それぞれ11月3日4時58分と4日4時13分(いずれも日時。世界時では11月2.831日と11月3.801日)、おとめ座の中に新彗星を8〜9等級で発見した。1日早く発見した池谷さんが11月4日朝にこの彗星を眼視確認したところ、眼視光度は11月3日に8.5等、4日に8.0等。村上さんの発見時には9.0等だ

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    ROYGB 2010/11/04
    池谷・関彗星の池谷さん。
  • 宇宙で超巨大な「空洞」が見つかった

    【2007年9月4日 NRAO Press Release 9月14日 更新】 電波の観測から、約10億光年にわたって何もない領域が見つかった。そこには星や銀河はもちろん、ガス、そしてダークマター(暗黒物質)さえ存在しない。大きなスケールで見れば、宇宙には泡のように「空洞」が連なっていることが知られているが、今回見つかった「空洞」のサイズはけた違いだ。 「巨大ボイド(空洞)」とその効果を示した概念図。ビッグバンからしばらくして放たれた宇宙マイクロ波背景放射には、わずかな温度の「ゆらぎ」がある(右)。それが巨大ボイドを通過すると(中)、「コールドスポット」が観測される(左)。クリックで拡大(提供:Bill Saxton, NRAO/AUI/NSF, NASA) 宇宙にはほとんど物質が存在しない「ボイド(空洞)」が存在し、膜のように分布する銀河団とともに、泡が積み重なったかのような「大規模構造

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    ROYGB 2010/02/26
    2007年のエントリー。
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