既存のコロナ治療薬には、ウイルスが体内のタンパク質に結合するのを阻害する抗体薬や、ウイルス増殖を防ぐ抗ウイルス薬がある。これに対し、今回の細胞製剤はウイルスに感染した細胞を殺傷する仕組みで、静脈に点滴投与する。特に免疫力の低下でコロナが重症化したがん患者らに効果が見込め、ウイルス株の変異にも強いという。 同研究所などは、ヒトES細胞からコロナ治療用の免疫細胞「キラーT細胞」を作製することに成功した。藤田医科大で血液がんの患者らを対象に3年後に臨床試験を行い、2029年度の実用化を目指す。
京都府警の警察学校(京都市伏見区)で初任科生の女性警察官が柔道の練習中に頭部を強打して意識不明の重体になっていた事故で、府警は13日、女性が急性硬膜下血腫で死亡したと発表した。 府警によると、死亡したのは23歳の巡査。1日午後5時40分ごろ、警察学校の柔道場で、柔道の授業中に同僚の20代女性巡査と技を掛け合う「乱取り」をしていた際に「大内刈り」で倒されて後頭部を強打した。救急搬送されて緊急手術したが、意識が戻らない重篤な状態が続いていた。 府警の説明では、巡査は今年4月に警察官として採用された。乱取りした双方ともに柔道は初心者で、頭部を守る柔道用ヘッドキャップを装着していたという。府警は、再発防止に向けて検討チームを立ち上げた。 警務課の堀田英克次席は「お悔やみ申し上げる。今回のようなことが二度と起こらないよう再発防止を徹底していく」と話した。 府警は、公務中の殉職として巡査を1階級昇任の
教育無償化を実現する会の前原誠司代表(衆院京都2区)は10日朝、東京都知事選(7月7日投開票)に立候補を予定する立憲民主党の蓮舫参院議員について、「共産党が応援する蓮舫さんを応援することはありえない」との考えを明らかにした。京都市東山区で報道陣の取材に語った。 「非共産」での野党共闘を目指す自らの姿勢を改めて鮮明にした形。国政で統一会派を組む日本維新の会と連携する考えも示し、自民党との相乗りは「今後の状況をみて判断したい」と含みを持たせた。 また北陸新幹線敦賀―新大阪間の延伸ルートについて、現行の小浜ルートは工事期間が延び、費用が大きく膨らむとの見通しを示し「人口が減少する中、本当に投資をしていいのか、見直しの議論をしないといけない。工期も短く費用も少ない米原ルートを遡上に乗せてやるべきだ」とし、米原ルートも含めて議論すべきとの立場を強調した。前原氏はルートを検証する維新の勉強会に参加して
男が盗撮に使用したとされるペン型カメラ。クリップ付近にカメラが付いており、本体内部に接続機器がある(4日午前11時46分、京都市上京区・京都府警本部) 中学校の定期健康診断で女子生徒の下着姿を盗撮したとして、京都府警人身安全対策課と中京署は4日、岡山県迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで、岡山市北区の開業医の男(47)を逮捕した。男は、ペン型カメラで動画を撮影していた。府警は、男が健康診断を行った複数の小中学校で盗撮を繰り返していた可能性があるとみて、捜査を進める。 逮捕容疑は、昨年5月18日、岡山市の中学校で、定期健康診断の検診中、ペン型カメラで中学2年の女子生徒5人の上半身の下着姿を盗撮した疑い。容疑を認めているという。 府警によると、今年5月、京都市内で女性を盗撮した疑いで、男を任意で取り調べ、押収したペン型カメラを解析したところ、複数の盗撮動画を確認した。別の小学校の女児を盗撮した
任期満了に伴う京都市長選は4日投開票され、無所属新人で自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦する元内閣官房副長官の松井孝治氏(63)が、共産党が支援する弁護士の福山和人氏(62)ら新人4人を破り、初当選した。 政党や団体の分厚い支援を受け、現職の門川大作氏(73)の退任に伴う16年ぶりの新人対決を制した。 日本維新の会などが告示直前に政治資金パーティーを巡る問題を理由に元市議村山祥栄氏(45)の推薦を取り消し、主要政党レベルでは1993年選挙から9回連続の「非共産対共産」の構図となった。 松井氏は第2子以降の保育料無償化や市バス・地下鉄の「市民優先価格」創設などの公約を掲げ、通商産業省(現・経済産業省)官僚などを務めた経験から「実現には国や府とのパイプが必要」と訴えた。 松井氏は京都市出身で東京大卒。2001年から民主党参院議員を2期12年務め、現在は慶応大教授。 市長選には元自民京
京都市山科区大宅の民家で2021年10月、夫婦が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた、夫婦の長男で無職の被告(39)の裁判員裁判の判決公判が27日、京都地裁であった。川上宏裁判長は被告に完全責任能力があったと認定し、懲役26年(求刑懲役30年)を言い渡した。 判決などによると、21年10月31日午後4時ごろ、山科区の自宅で、同区に住む父親の会社員=当時(66)=と、母親=同(61)=の頭をおので殴ったり、ナイフで首と胸を多数回突き刺したりして殺害した。 これまでの公判で弁護側は、被告が精神疾患の影響で心神喪失か心神耗弱状態だったと主張していた。 川上裁判長は判決理由で、被告が凶器を準備するなど合理的な行動を取っており、犯行後に逃走していることから違法性を理解していたとして完全責任能力を認定。両親が被告の意向に反して、就職が決まった会社に精神疾患を告げたことで内定が取り消され、怒りを覚え
大津市の自宅で生後2カ月の息子にかみついてけがを負わせたとして滋賀県警に逮捕されたが、後に別人の歯型を証拠にした誤認逮捕だったことが判明した母親(24)が、県と国に計約300万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が9月22日、大津地裁(池田聡介裁判長)で開かれた。母親が出廷し、県警の取り調べ段階でいったん自白したことについて「警察官に強要された」と訴えた。 母親は2019年10月、乳児の腕の傷痕と母親の歯型が一致したとする鑑定結果などを基に傷害容疑で逮捕された。大津地裁での公判中、県警が別人の歯型と取り違えていたことが判明。大津地検は20年9月に起訴を取り消し、当時の県警本部長は誤認逮捕を認めて県議会で謝罪した。 母親は21年4月、県と国を相手に提訴した。裁判で母親は、逮捕前の任意の取り調べで否認から自白に転じた点について、大津署の巡査部長(当時、現警部補)から「歯型を提供して何もばれ
関西福祉科学大(大阪府柏原市)の元非常勤講師の男性(57)=京都市左京区=が、担当学生からの評価が低いことなどを理由に雇い止めされたのは不当として、同大学を運営する玉手山学園に地位確認などを求めた訴訟の判決が19日、京都地裁であった。児玉禎治裁判官は雇い止めは無効と判断し、未払い賃金の支払いを命じた。 判決によると、男性は2016年4月から英語を担当する非常勤講師として1年間の雇用契約を締結し、4回にわたって契約を更新した。有期労働契約が通算5年を超えた場合、労働者から申し込めば無期労働契約へと転換できる定めがあるが、大学側から、学生のアンケート評価や単位取得率が低いことを理由に契約を更新しないことを告げられ、21年3月末で雇い止めされた。 児玉裁判官は、アンケート評価の結果は他の教員に比べて大きく下回っていたとは言えず、教科書レベルに基づいて忠実に授業を行っていたと指摘。契約更新を重ねて
京都大医学部付属病院の精神科に入院していた男性=当時(43)=が病院を抜け出し自殺したのは、医師らが自殺防止のための措置を怠ったからだとして、男性の家族が京大に損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、京都地裁であった。池町知佐子裁判長は、当時男性に自殺の危険性あったことは予見可能で、病院に注意義務違反があったとして、京大に慰謝料など約2800万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は抱えていたうつ病が悪化し、2018年10月に同病院に医療保護入院。同11月5日、病院内で医師2人が同伴していた際に、男性は一人でトイレへ行き、無断で窓から抜け出し外へ出た。5日後、滋賀県の琵琶湖で男性の遺体が発見され、自殺と判断された。 男性の家族は、男性は自殺を望むような発言を繰り返すなどしていたため、周囲の医師らは危険性を継続的に確認し、自殺防止する義務があったと訴えていた。一方、京大側は、当時の男性の様子か
京都府警京丹後署で昨年6月、留置されていた60代女性が死亡した問題で、京都府警は17日、死因は熱中症と推定され、「死亡を予見することは極めて困難だった」とする捜査結果を発表した。府警は同日、滝波利博署長ら4人について本部長による口頭注意を行い、業務上過失致死容疑で書類送検した。起訴を求めない意見を付けたとみられる。 府警によると、女性は昨年5月18日に窃盗容疑で逮捕され、勾留中だった。6月23日に署全体のエアコンが故障し、翌日から留置場に移動式エアコン2台を設置。女性が金網をたたくなどしたため27日夜から1人用の保護室に移した。27日夕~29日は食事の摂取を拒み、睡眠や水分もほとんど取らなかった。「暑い」と訴え、持病もあったため、同署は30日午前に医師の診察を予定していたという。 同日午前2時前に横になった状態で肩が震えているのを看守が確認したが、起床時刻の午前7時すぎに意識がない状態で見
共産党委員長の公選制導入を訴えた党員が除名になった問題で、党の文書や機関紙「しんぶん赤旗」で自身の著書が批判され、名誉を傷つけられたとして、党員のジャーナリスト鈴木元氏(78)=京都市西京区=が14日までに、党中央委員会や党府委員会に対して謝罪や党員への処分撤回を求める抗議文を送った。 党府委は6日付で、党南地区委所属だった松竹伸幸氏を「党内で自由に意見を述べる権利を保障しているが、(党内で)意見を主張せず(外から)党への攻撃を行った」などとして最も重い除名処分にした。 抗議文によると、松竹氏の処分理由を説明した府委員会文書や党機関紙が鈴木氏の著書を引き合いに出して「党攻撃のための分派活動」と断定していると指摘し、「あたかも私が党攻撃をしているかのように記述」されたと主張。鈴木氏も著書で党首公選制を訴えていることから「党の新生のために具体的提案を行った」と反論した。 党機関紙での反論の機会
共産党トップの委員長選出を巡り党員投票による党首公選制の導入を主張している現役党員の松竹伸幸氏(68)について、所属する地区委員会が党規約で最も重い「除名」処分としたことを受け、松竹氏が6日、東京都内の日本記者クラブで会見し「除名処分は過去の歴史からも異常。党の改革がますます必要だ」と反論した。 松竹氏は共産党政策委員会の安保外交部長などを歴任し、かもがわ出版(京都市上京区)編集主幹を務める。 京都府委員会南地区委員会に所属していた1月に松竹氏は著書「シン・日本共産党宣言」(文春新書)を出版。同月19日、東京都内で記者会見を開き、党トップである志位委員長の在任期間が20年以上であることを「国民の常識からかけ離れている」と批判し、党員投票による党首公選制を導入するよう訴えた。これに対し地区委員会は2月5日、除名処分を決定。京都府委員会が処分を最終調整している。 松竹氏はこの日の記者会見で、除
26日午前8時15分ごろ、JR西日本から乙訓消防組合に、京都府向日市鶏冠井町四ノ坪の吹田総合車両所京都支所で25日午後10時ごろに線路の枕木が燃えた、と通報があった。 JR西と同組合によると、支所構内の線路を切り替える分岐器(ポイント)の近くで、灯油を燃やす融雪器の火が枕木に燃え移り、社員が消火器で消したという。
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