誰かを愛しいと思う気持ち。その気持ちをあらわにすると倒れてしまう。いや、愛しいという気持ちが心の中で高まるだけでも倒れてしまう。そんな残酷な病と闘っている女性が英国シェフィールドにいる。 ウェンディさんが患っている病気は、“カタプレクシー”(脱力発作)と“ナルコレプシー”(発作性睡眠)である。10代後半からこの2つの病気に特有の症状が出ていたが、病気だと診断されたのは30代になってからである。 ウェンディさんは何人かの子供をもうけ、そんな不自由な病気を抱えながら子供たちを育て上げた。愛情をあらわにして意識を失ったことも、たびたびあった。そして、最近、娘の1人が女の赤ちゃんを産んだ。ウェンディさんにとって初孫である。ミーガンと名づけられた。 ミーガンちゃんが生まれて以来、ウェンディさんは心底“歯がゆい”気持ちを味わっている。彼女は言う。「私は、ミーガンを抱っこして“I love you”と言