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ブックマーク / www.madisons.jp (8)

  • 殺人博物館〜サムの息子

    それは1976年7月29日に始まった。ニューヨーク市北ブロンクスでの出来事である。夜中の午前1時頃、2人の女性が停車中の車の中でおしゃべりをしていた。薬剤師のドナ・ローリア(18)と準看護婦のジョディ・バレンティ(19)である。ボーイフレンドの話をしていたらしい。熱心なあまりに男が近づいて来たことに気づかなかった。 やがてドナはおやすみを告げ、ドアを開けて車から出ようとした。その時に初めて数メートル先の男がこちらを凝視していることに気づいた。茶色い紙袋の中に手を入れて何かを取り出そうとしている。 「あの人、何してるのかしら?」 男が取り出したのは銃だった。次の瞬間、ドナは首を撃たれていた。傷口に手をやると肘を撃たれた。ドナはその場に崩れ落ちた。 キャーッ。 叫び声をあげたジョディは太腿を撃たれた。ハンドルの上に倒れ込むと、クラクションがけたたましく鳴り響いた。これに動揺した犯人はそのまま逃

  • 殺人博物館〜サム・シェパード

    「リチャード・キンブル。職業、医師。正しかるべき正義も時として盲いることがある。彼は身に覚えのない殺しの罪で死刑を宣告され、護送の途中、列車事故に遭って辛くも脱走した。孤独と絶望の逃亡生活が始まる。髪の色を変え、重労働に耐えながら、犯行現場から走り去った片腕の男を探し求める。彼は逃げる。執拗なジェラード警部の追跡をかわしながら。現在を、今夜を、そして明日を生きるために」 以上は1963年から67年にかけて放送されて大人気を博し、後に映画化もされた『逃亡者』のオープニング・ナレーションである。我が国でも高視聴率を記録したが、モチーフとなった事件があることはあまり知られていない。放送当時、再審が請求されていたサム・シャパードの事件である。ドラマとシンクロするかのように無罪を勝ち取ったわけだが、現実の事件はハッピーエンドというわけには行かなかった。波乱万丈の生涯はその後も続いていたのだ。 19

  • 殺人博物館〜カール・パンズラム

    今回は極悪非道な殺人者と一人の看守との友情の物語である。涙なくしては読み進めることが出来ないので、予めハンカチを御用意願いたい。 時は1928年8月、ワシントンDC連邦拘置所での出来事である。4月に赴任したばかりの若い看守、ヘンリー・レッサーには気になる囚人がいた。大柄で、いつも無表情なカール・パンズラムという男である。 或る日、見回りがてらに何気なく訊いてみた。 「あんたの裁判はいつから始まるんだ?」 「11月だ」 その眼には凄みがあった。暗黒街の大物に違いないとレッサーは思った。 「娑婆では何をしていたんだ?」 「人間の更正だよ」 すると同じ房の囚人たちが笑い出した。レッサーには意味が判らなかった。 「人間の更正?」 「そうだ。更正させるためには殺すしかない」 しかし、調べてみると、男の容疑は窃盗だった。歯科医宅に侵入してラジオを盗んだのだ。そのことを問いただすと、 「そうさ。ケチな容

    Rag-Rush
    Rag-Rush 2006/08/24
    涙涙の物語。
  • 殺人博物館〜アルフレッド・パッカー

    アルフレッド・パッカー Alferd Packer a.k.a. Alferd Packer (アメリカ) チャップリンの『黄金狂時代』は、ドナー隊が遭難したトラッキー湖畔で撮影されているが、物語のモチーフはむしろ件である。 アルフレッド・パッカーが人をべたことは間違いない。問題なのは「自ら殺してべたか否か」だ。 時は1873年秋、アメリカ西部はゴールドラッシュで沸いていた。今日も一獲千金を夢見る19名の一行がユタ州ソルトレイクを旅立った。その先達を務めたのが、元北軍兵士のアルフレッド・パッカーだった。 数週間が過ぎた。成果はさっぱりだった。遭難寸前でインディアンの部族に助けられた。酋長曰く、 「もう馬鹿な夢を追うのはおよしなさい」 10名が酋長の助言に従った。ところが、残りの9名は諦めなかった。 やがて意見の違いで仲間割れし、二手に分かれた。パッカーの先達としての腕前に疑問を抱き始

  • 殺人博物館〜BTK

    2005年2月25日、一人の男が逮捕された。デニス・レイダー60歳。彼こそが31年前にマスコミに犯行声明を送りつけた連続殺人犯、BTKの正体だった。どうして今頃になって逮捕されたのか不思議に思って調べたら、自ら墓穴を掘ったようだ。再びマスコミに接触したことが命取りになったのである。 それではBTKについておさらいをしよう。 1974年1月15日、ジョセフ・オテロとのジュリー、そして娘のジョセフィーヌ(11)と息子のジョセフ(9)の一家4人が、カンザス州ウィチタの自宅で絞殺された。一家は縛られて、猿轡を噛まされていたが、中でも特にジョセフィーヌの扱いが酷かった。裸にされて地下室の天井から吊るされていたのだ。 警察は容疑者の似顔絵を公表したが、手掛かりは一向に掴めなかった(今だから判ることだが、その似顔絵は似ていない)。そして、事件から9ケ月後、地元の新聞社に犯行声明が届けられた。現場の正確

  • 殺人博物館〜グレアム・ヤング

    グレアム・ヤングは人を愛さなかった。愛したのは毒薬のみである。その魅力に取り憑かれた彼にとって、人はモルモットに過ぎなかったのだ。そんな彼にも尊敬する人物がいた。それはヴィクトリア朝時代の毒殺魔、ウィリアム・パーマーだった。 グレアムは1947年9月7日、ロンドンのニーズデンで生まれた。母親のマーガレットは妊娠中に胸膜炎を患い、出産の3ケ月後に結核で死亡した。幼いグレアムは父フレッドの妹ウィニーに預けられた。3年後に父がモリーと再婚すると、グレアムと、祖母に預けられていた長女のウィニフレッドは、一つ屋根の下で暮らすようになった。 グレアムは極めて聡明な少年だったが、友達と遊ぶことは好まなかった。図書館で一人を読むことを好んだ。しかし、学校での成績は芳しくなかった。好きなこと以外にはまったく関心を持たなかったからである。 彼が化学、とりわけて薬品に興味を持つようになったのは9歳の頃である。

    Rag-Rush
    Rag-Rush 2005/11/05
    世間的に注目が集まっているので、知っていてもよいのではないだろうか。
  • マジソンズ博覧会

    11/07 更新 12/08 更新 SINCE 2001.01.01 Kindleでも発売中 電子書籍第16弾『殺人博物館/若気の至り』発売中 電子書籍第15弾『殺人博物館/ありふれた事件』発売中 iPhone版『殺人博物館/女でも殺す』発売中 iPhone版『殺人博物館/シリアルキラーズ』発売中 iPhone版『殺人博物館/きちんと後始末』発売中 電子書籍第14弾『殺人博物館/シリアル・キラーズ』発売中 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら 購入はこちら ↑Sung Kangさんの素晴らしいページ madison@muh.biglobe.ne.jp

    Rag-Rush
    Rag-Rush 2005/10/22
    悲惨な世界とか殺人博物館とか。カニバリズム系統ももちあるっすよ。
  • 悲惨な世界

    Rag-Rush
    Rag-Rush 2005/08/29
    古今東西悲惨なことばっか辞典。
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