新年早々書くことでもないが子供のころからみんなが妙に懐いている近所の不良のおばちゃんを囲む輪に俺だけ上手く入ることが出来なかった。「不良のおばちゃん」とは俺が子供の頃に感じたまま直球で名付けたもので何故か全員共通点して飲食店を自分一人でやっていた。例えば下校途中に小さなプレハブ小屋で店を出していた焼き鳥屋のおばちゃんとか、近所に時々やってくるライトバンのたこ焼き屋のおばちゃん、中学の時に部活帰りに一部の友達が通っていた小汚いお好み焼き屋の店主のおばちゃんなどである。 男子児童、学生相手にも下ネタをカマしてきたり、ワルいことにも寛容というか推奨すらしかねないトガッたおばちゃんをみんなは大人なのにカタいことを言わない「俺たちの理解者」として親しみを持って接していたが、俺だけがそれに馴染むことが出来ず不良のおばちゃんを囲む楽しそうな輪には若干の距離を置いて参加するのが常であった。とはいっても斜に