労働組合の加入している人の割合、「組織率」が久しぶりに上がったという嬉しいニュース。 昨年、労働組合の加入者数が久しぶりに増加したという朗報があり、ただし分母の総被用者数が増えたために割合は下がったという結果。 何より貢献しているのは、UIゼンセン同盟やサービス流通連合など、小売サービス業のパート労働者の組合員化が効いている。 労働組合は、労働力市場を労働者によって集団的に占有することで(賃金や休息の権利を)安く買いたたかれないようにするための仕組み。したがって、労働者が保護される社会になるためには、同業の労働者ができるだけ多く労働組合に入るかが、その力を決める。 北欧諸国で最低賃金が無いか、最近まで無かった国が多いのは、労働組合に入っている労働者の割合が9割前後で、職種別に中央の産業別労組と、業界団体との集団労使交渉で、職種横断的な賃金が決定されるからである。 労働組合の組織率が2割を割