民主党の迷走ぶりは、新政権になって突然、表出しているものでもなんでもありません。大げさにいえば、ほとんどの問題で右にぶれ、左に揺れてきた。こう実感できるのです。 あいかわらず、右往左往する同党です。直接、日本と米国との関係を表現する問題である普天間基地移設問題では、あいかわらず首相の右顧左眄が目立つ。二枚舌もひどかった。一方で、党の事実上のトップである小沢一郎は600人からなる訪中団を率いて、胡錦涛国家主席と会見、成果を誇っています。実のあるものは何もないような訪中のように思えるのですが、結果、国家副主席の訪日、天皇陛下との会見に結びつくらしい。これまでの慣行があるらしく、今回はそれを破った、いわば特例的な措置といわれています。 この構図からも推測できるように、強権的な対応をとおすところもまた、同党と同政権の特徴といえるかもしれません。周りからは、優柔不断ともみえる蛇行ぶりとは、まったく対