「サウンドストリート」から流れてきたPANTA&HALのレゲエアレンジ 「こんばんは、渋谷陽一です」 ―― の挨拶で始まるラジオ番組『サウンドストリート』(NHK-FM)。 当時、高校生の僕にとって新しい音楽に触れることができる貴重な番組だった。この番組は平日の夜に放送されていて、曜日ごとにパーソナリティーが替わり、僕が聞いていたのは渋谷陽一が担当する木曜と金曜。テレビや他のラジオ番組ではあまり流れることがない楽曲が聴ける数少ない音楽情報番組だった。 インターネットもなければ、レコード屋に行ってもCDの試聴機のようなものもない時代。新しい音楽を聴くには地元の小さいレコード屋に通って店員と仲良くなりレコードをかけてもらうのが僕のテクニックだったりした。でもそれにも限度があるし、そもそも僕が聴きたいレコードは入荷すらしていないことが多かった。 『サウンドストリート』は、名前は知っていても曲を聴

