土屋伸之:うん。 能町みね子:そこで「契約できなくなりました」って話を書いてるんですけど。 土屋伸之:はい。 能町みね子:なんか文章に、句読点の他に、スペースが使われてるんですよ。 土屋伸之:おお。 能町みね子:それが凄いムーディーな感じで、テンポがあって。 土屋伸之:あ、たしかに。 能町みね子:朗読劇のような感じの。 土屋伸之:普通に会社のメッセージってなると、そんなのあんまりないですもんね。 能町みね子:そうなんですよ。 塙宣之:端的に書けばいいのに。 能町みね子:事務的な感じになりそうなのに、凄くムーディーな感じで、雰囲気作って喋ってるみたいな感じの文章で。 塙宣之:ああ。 能町みね子:こういうふうに、秋にそういうことがあった時に「私達が思ったのは、怒りよりも徒労感と虚しさでした」って書いてて。「そして熟慮の末に、これ以上共に歩くことはできないという結論に達しました」って感じのことが