大学の農学系学部で、女子学生の割合が年々増えている。 以前は泥臭いイメージが強かったが、最近は理系の女子学生を指す「リケジョ」ならぬ「ノケジョ(農学系女子)」という呼び方も大学関係者の間に登場している。食や健康など、生活と結びついたテーマを扱う学部が増えていることが背景にあるようだ。 「あ、ミミズがおった」「土がめっちゃほぐれてきた」。奈良市の近畿大農学部で4月下旬、女子学生らが明るい声を響かせながら、畑の耕し方などを学んでいた。 同学部が1989年度に現在の奈良キャンパスを開設した当時、女子学生の割合は21%だったが、今年度は40%で、ほぼ倍増した。志願者数も2005年度と比べて農業生産科学科で1・8倍、応用生命化学科は2・1倍――という具合に増加傾向が続いているという。 農業生産科学科2年の女子学生(19)は「女子が多くて、理系という感じは薄いし、泥んこになるのも嫌じゃない。将