気象庁は24日、12月~来年2月(寒候期)の予報を発表、西日本と沖縄・奄美で3カ月の平均気温が平年並みか高くなる見込みとした。北日本と東日本はほぼ平年並み。 平年より南を流れる偏西風が日本付近で北へ蛇行し、西日本などに暖かい空気を運ぶ。一方、太平洋北部のアリューシャン低気圧が平年より強く、大陸から寒気が流れ込むため、東日本などは平年並みの寒さとなる。 気象庁によると、降水量は西日本の太平洋側と沖縄・奄美で平年並みか多くなるほかは、ほぼ平年並み。降雪量は西日本の日本海側で平年並みか少ない見込み。 今冬にかけては、北極付近の寒気が弱まり、中緯度地域に寒気が南下する「北極振動」で、さらに冬型の気圧配置が強まる恐れがある。太平洋赤道海域で海面水温の高い状態が続き、異常気象を起こす「エルニーニョ現象」の可能性もある。